はじめに

テクノべインズでは、センサーシリーズとしてスイッチセンサーに続き、温湿度気圧センサーとUSBスイッチを開発いたしました。USBスイッチは、USB電源供給をON/OFFすることができるスイッチです。テクノべインズのセンサーシリーズは全てUSBスイッチに接続することができます。USBスイッチはセンサーから受信したデータに応じてUSB機器への電源供給を自動でON/OFFします。ここでは、温湿度気圧センサーのご紹介とセンサーをUSBスイッチに接続した場合の利用例についてご紹介いたします。

USBスイッチはセンサーから受信したデータに応じてUSB機器への電源供給を自動でON/OFFします

 

温湿度気圧センサーとは

テクノべインズで開発した温湿度気圧センサーは前回のブログで掲載したスイッチセンサーと基本的なコマンド体系は同じです。温湿度気圧センサーとコントローラ(マイコン、PC、サーバなど)間でデータの送受信をします。データの送受信はシリアル通信で行います。

温湿度気圧センサーはコントローラに温湿度気圧データやON/OFFデータを送信します。また、コントローラは温湿度気圧センサーにコマンドを送信、温湿度気圧センサーは応答を返します

温湿度気圧センサーは温度、湿度、気圧の3つのセンサーデータを取得できます。そして各センサーに閾値を設定することができます。閾値は下限値、上限値があります。センサーデータが閾値の上限値以上または閾値の下限値以下に変化すると、センサーはコントローラに「ON/OFFデータ」 (&S から始まる文字列)を送信します。「ON/OFFデータ」は温湿度気圧センサーの各センサーの動作モードにより異なります。例えば温度センサーでは、

 

動作モード「G」の場合
閾値の上限値以上でONデータ「&S011」
閾値の下限値以下でOFFデータ「&S010」

 

動作モード「L」の場合
閾値の上限値以上でOFFデータ「&S010」
閾値の下限値以下でONデータ「&S011」

 

をコントローラに送信します。また、動作モード「I」の場合、「ON/OFFデータ」は送信せず、一定間隔ごとにセンサーデータ (&I から始まる文字列)をコントローラに送信します。

 

温湿度気圧センサーの利用例

温湿度気圧センサーの利用例として、USBスイッチとUSB扇風機を使用します。USBスイッチに温湿度気圧センサーとUSB扇風機を接続します。ここでは、温度センサーを使用します。温度センサーに閾値を設定、閾値に応じてUSB扇風機の電源をON/OFFします。具体的には以下のことを行います。

温度が28.0度以上になったらUSB扇風機をON
温度が27.5度以下になったらUSB扇風機をOFF

温湿度気圧センサーの利用例として、USBスイッチとUSB扇風機を使用します。USBスイッチに温湿度気圧センサーとUSB扇風機を接続します

上記のことを行うために温湿度気圧センサーの設定を行います。

温湿度気圧センサーの設定

温湿度気圧センサーをPCに接続します。PCからユーティリティソフトを使用して温湿度気圧センサーに以下のコマンドを送信して設定を行います。

  • 動作モード設定コマンド $M
  • 閾値設定コマンド $T

 

① 温湿度気圧センサーをセンサー通信モジュールに接続、センサー通信モジュールをPC に接続します。

温湿度気圧センサーをセンサー通信モジュールに接続、センサー通信モジュールをPC に接続します

 

② PC でセンサーシリーズ専用ユーティリティソフト「SendToSensor」を立ち上げます。「ファイル」-「設定」を選択します。「接続ポート」でCOM番号を選択、「OK」ボタンを押します。「ファイル」-「接続」を選択します。

ユーティリティソフトからセンサーへシリアル接続する設定をします

 

③ 「ファイル」-「ボード」から「TVCO0002」(温湿度気圧センサーの識別ID)を選択します。

ユーティリティソフトで温度湿度気圧センサーのコマンド一覧を表示します

 

④ 動作モードを「G」に設定するために各項目を選択、「送信」ボタンを押します。

  • コマンド: $M
  • センサーユニット: 01
  • 動作モード: G

温度センサーの動作モードを設定します

 

⑤ 閾値の下限値を「27.5」、上限値を「28.0」に設定するために各項目を選択、「送信」ボタンを押します。

  • コマンド: $T
  • センサーユニット: 01
  • 温度 下限値: 27.5
  • 温度 上限値: 28.0

温度センサーの閾値を設定します

 

⑥ 温湿度気圧センサーをセンサー通信モジュールから外し、USBスイッチに接続します。以上で設定完了です。

 

動作の仕組み

この利用例では温度センサーの動作モードを「G」に設定したので、温度センサーの値が閾値の上限値「28.0」度以上に変化するとセンサーはUSBスイッチにONデータ「&S011」を送信します。ONデータを受信したUSBスイッチはUSB扇風機への電源供給をONにします。また、温度センサーの値が閾値の下限値「27.5」度以下に変化するとセンサーはUSBスイッチにOFFデータ「&S010」を送信します。OFFデータを受信したUSBスイッチはUSB扇風機への電源供給をOFFにします。

 

最後に

今回は温湿度気圧センサーのご紹介と利用例をご説明いたしました。テクノべインズのセンサーシリーズは全てコントローラと通信して利用します。コントローラの1つとしてUSBスイッチを開発いたしました。コントローラ側はお客様が自由に開発することができるので、例えば温度・湿度センサーの値を定期的に取得して閾値を超えるとメールを送信、アラームを鳴らすなどの温度・湿度監視システムを構築することも可能です。テクノベインズでは今後もセンサーシリーズとして順次センサー開発を進めていく予定です。