POSレジなど 業務系システムでスマートデバイスを活用 SmaSvr[スマサバ]のご紹介

iPhone, Androidなどスマートフォンや、iPadなどタブレットPCから、レシートプリンタ・キャッシュドロワなど業務機器を利用

スマサバにつきましては、専用サイト SMASVR.COM もご覧ください。
http://smasvr.com/

開発・販売:テクノベインズ株式会社

SmaSvr(スマサバ)システム例
[写真中央の黒い箱がUEN-D525]

iPhoneやAndroid OSを搭載したスマートフォン(以下スマホ)、iPadなどに代表されるタブレット端末など、モバイルスマートデバイス(以下スマート端末)が大きな話題となっています。
スマート端末の特徴をまとめると、以下が基本的な構成です。

  • タッチパネル付き 高解像度LCD
  • Wi-Fiなど無線LAN通信(以下Wi-Fi)
  • 長時間運用可能な内蔵二次電池
  • ブラウザによるWeb表示
  • ダウンロードアプリが動作

スマホでは、これに加え携帯電話回線による通信機能を備えます。

業務用途でのスマート端末の導入について考えた場合、確かに業務用ハンディターミナルに比べると落下時などの液晶画面損傷など故障率は高いと考えられます。
しかし、スマート端末のこれまでの出荷台数での運用実績から、すでに一般に受け入れられるレベルでの耐久性はあるといってもよいと考えられます。
さらに保守の面でも、機器本体自体が低価格であるため、あらかじめ予備機を所持するなどでの対応が可能となっています。
特に端末が複数台使用する業務においては、機器本体以外のトータル的なコストに優れたスマート端末は、ますます多くの企業での活用が予想されます。

一方で一般的なスマート端末は、業務系ビジネスでは活用しづらい面があります。
これは、外部とのインターフェースはWi-Fiなどワイヤレスが基本です。
そのため、流通系システムで利用されるレシートやラベルプリンタ、キャッシュドロワ、カスタマディスプレイ、その他周辺機器など従来から使用されている機器の接続は難しい事があげられます。
Windowsなどのアプリとの互換性がないため、XcodeのObjective-CによりiOS専用のアプリを作成する必要があります。
またApp配布には、安全・手軽にプログラムを配布し、また個別にApp課金を行うための仕組みを利用するためにApple Storeなど認証を要します。

スマート端末やその周辺を取り巻く環境はまだ進化過程にあるので、今後接続可能な周辺機器も数多く登場してくるものと思われます。
テクノベインズでは上記のような問題に対しても有効となる、スマート端末とレシートプリンタやカスタマディスプレイなどの業務用機器を利用できる方法を開発しました。
システム開発会社様やメーカー様など、業務系プログラムを開発される会社様へハードウェア環境としてご提供いたします。
 

SmaSvrの特徴

テクノベインズでは、SmaSvr(SMArtSerVeR:呼称スマサバ)と呼ばれる「業務系周辺機器が操作できる、スマート端末アプリ環境の提供」を実現できる方法について開発を行いました。
SmaSvrスマサバは、スマートフォンやタブレット端末から、レジ周辺機器を制御するための実行環境をご提供いたします。
※実際に運用いただくアプリケーションは各々ご準備いただく必要がございます。
 

周辺機器との接続ができる

例えばPOSレジを構築しようとした場合、キャッシュドロワやレシートプリンタ、バーコードスキャナ、つり銭表示のカスタマディスプレイの接続が必須となってきます。
SmaSvrは スマート端末と直接Wi-Fi接続し、お客様のプログラムからレシートプリンタやカスタマディスプレイなど業務用周辺機器を制御することができます。

ユーザーにPCを意識させない、専用コントロールボックス構造

近年のネットワークに接続するデジタルテレビやレコーダ、プリンタ、NASなど多くの機器は、装置内部でLinuxなどOSが動作しています。
これら機器は、ユーザーにOSなどを意識させないことで家電として認識されます。
SmaSvrも同様にLinuxPCですが、ユーザーになるべくPCを意識させない構造となっています。

プログラムを自由に作成[配信]できる

SmaSvrでは、スマート端末のブラウザを利用し動作するWebアプリ形式でプログラムを作成します。
これにより、OSやデバイスの種類の影響されにくく、また特別なプログラムをインストールしなくともWebアプリを利用することができます。

回線障害に影響されないローカル接続による安定した動作

通信回線障害やネット混雑などで、インターネットが利用できなくなったからといって業務を停止することはできません。
Wi-Fiで動作するので、インフラ障害のリスクは小さくなります。
病院・薬局など携帯電話の使用を控える場所や電波を発することができない場所でも、Wi-Fi接続なので安心して利用することができます。

高額となる通信固定費が不要

インターネットに接続せずに利用できるので、その場合高額となる通信固定費が不要です。

SmaSvrをインターネット接続する場合でも、SmaSvrに接続するスマート端末側にはSmaSvrのインターネット接続とはネットワーク的に分離していますので、電気通信事業の対象とはなりません。
※店舗などでお客様のスマート端末にインターネット接続を有料提供するサービスを行う場合、電気通信事業の対象となる場合がございますのでご注意ください。

 

 テクノベインズのWebショップでは、スマートフォンなどスマートデバイス用の業務用周辺機器などを販売しております。  

 

SmaSvrの概要

SmaSvrはWi-Fiアクセスポイントによる無線LAN接続環境やWebアプリが利用できるサーバ環境など、現在のインターネットに接続するためのハードウェアやソフトウェアの多くの技術を集約し、ローカルサーバとしてスマート端末を接続できるようにしました。
開発者から見た場合に、一般的なWeb開発と同様の環境を得ることができます。
特殊な方法によるスマート端末接続方法を避けることで、安定した動作や、Web系技術者が理解しやすく、Webページの開発を行ったことがある方であれば、同様の方法でSmaSvrを使うことができます。

  • スマート端末は直接SmaSvrにWi-Fi接続を行います。
    固定費のかかる携帯電話回線やインターネット回線は不要です。 
    病院・薬局や待合室など携帯電話の利用を制限している場所、携帯電話の電波がとこない場所、インターネット回線のない店舗でも利用いただけます。
    スマート端末も、低価格なiPad Wi-Fiモデルや、1万円台から購入できるiPod Touchなどが利用できます。
     
  • スマート端末の標準ブラウザを立ち上げて操作します。
    スマホ専用App(アプリ)のインストール は不要です。 Safariなど内蔵ブラウザにて表示を行います。
     
  • PHPなど、従来資産によるWebアプリ開発手法でスマート端末用アプリを作成できます。
    Webサーバ(Apache), PHP, MySQLなど、これまで開発にご使用されてきたWebサーバと同様の環境が準備されています。
     
  • レシートプリンタやカスタマディスプレイ、キャッシュドロワなど業務用周辺機器をスマートフォンから使用できます。
    周辺機器はシリアルポートに接続し、PHPから制御します。
    シリアルポートが不足する場合、USB232-00による拡張も可能です。
     
  • SmaSvrコントローラは、ユーザーにPCを意識させない小型ファンレスPCをコアにして、サーバーを構成します。
    店舗や受付など設置場所が小さな場所にも適します。

 

SmaSvrの動作

一般的なインターネット接続では、いろいろな場所にある、多くのサーバなどの機能により、端末がインターネットへ接続し、アプリが動作します。

SmaSvrでは、これらインターネットやアクセスポイント・ルータなどで提供される多くの機能を1台で完結できるように作成されています。

Wi-Fi接続

接続においては、SmaSvrはWi-Fiアクセスポイント親機として動作し、常にWi-Fiクライアントからの接続を待機します。
スマート端末を初めてSmaSvrにWi-Fi接続する場合、スマート端末の設定画面に表示されるWi-Fiネットワークリストの中からSmaSvrを選択することで、接続が行えます。
[Wi-Fiネットワークリストに表示される名称は、SmaSvrにて任意に設定できます。]
iOSでは、Wi-Fi切断中に過去に確立されたアクセスポイントの電波を受けると、自動的にWi-Fi接続が行なわれるため、再接続の手間がかかりません。
Wi-Fi接続が確立すると、SmaSvrはDHCPサーバ機能によりWi-FiクライアントにIPアドレス等を払い出す。SmaSvrのローカルネットとの通信が開始され、スマート端末のネットワーク接続アイコンが有効となります。

参考  スマホからレジ周辺機器を制御するシステム開発方法 スマホからレジ周辺機器に表示・印字を行うプログラム例

 

ブラウザ表示

ユーザーがスマート端末内蔵のWebブラウザで、URLを入力すると、ドメイン名の名前解決が必要となります。
スマート端末で入力されたドメイン名は、SmaSvr内のローカルDNSサーバにより処理されます。
インターネットに接続しない構成の場合、設置先の会社名や店舗名など、ローカルでのみ有効とするドメイン名を設定することが可能です。

SmaSvrのWebサーバにより、スマート端末ブラウザで要求されたページが表示されます。
業務アプリプログラムはPHPやCGIなどにより作成され、スマート端末ブラウザから呼び出された際、SmaSvr内にて実行され、スマート端末側にフォーム画面として表示されます。
スマート端末へアプリのインストールは不要であるため、顧客のスマート端末を接続して情報表示などに用いる場合にも適しています。
従来のハンディターミナルなどの運用と異なり、マスタデータを端末内に配置しないことで、盗難や紛失に対するセキュリティ面でも、大規模な機密情報の漏洩は発生しにくいと考えられます。

レシートプリンタなど業務機器の接続を必要とする場合、SmaSvrのシリアルインターフェースに接続し、PHPから制御します。
その他にデータベースサーバとして、MySQLを準備しています。

開発や運用支援として、FTPサーバ機能によりプログラムのメンテナンスを行います。

 

 テクノベインズのWebショップでは、スマートフォンなどスマートデバイス用の業務用周辺機器などを販売しております。  

 


SmaSvrの利用イメージ

◎スマート端末によるPOSレジ
SmaSvrに、キャッシュドロワ、レシートプリンタなどを接続し、POSレジプログラムを構成することで、タブレット型端末によるレジを構築することができます。

◎顧客の端末による商品情報の配布
Wi-Fi接続を一般顧客に開放することで、Wi-Fiアンテナ周辺など限られた範囲にいる顧客のスマート端末に直接情報を発信することができます。
商品情報、展示会などの説明や案内など、限定した顧客への情報提供ができます。

◎スマート端末による待ち番号札発行
待ち行列など整理番号を発券する業務において、レシートプリンタとカスタマディスプレイを接続することで、スマート端末から番号札の発券を行うシステムを簡単に構築できます。

 

SmaSvrとインターネット

SmaSvrは設定にて3通りのインターネットとの接続モデルを考慮しています。[ここまでの説明は、その中のローカル専用について説明しています。]
サーバーおよびファイヤウォールによる制御により、インターネットへの接続を行います。

  ローカル専用動作 インターネット接続
NetOut [ネットクライアント] NetInOut [ネットサーバ]
接続構成 すべてSmaSvr内で完結して、インターネットへの接続は行わない。 SmaSvrからホスト側サーバへ接続し、通信を行う。
インターネットへクライアントとして接続し、SmaSvrからは送信を行う。
※PCでインターネットに接続する概念。
SmaSvrをサーバーとして、外部のネット側からSmaSvrサーバへ接続する通信 を行う。
インターネットのサーバとして待機し、インターネット側のクライアントからの接続を受け付ける。
インターネット
基本ファイアウォール
Internet - X X X - SmaSvr
ネット側から接続・SmaSvrからネット接続 ともに禁止
Internet<<<SmaSvr
ネット側から接続禁止・SmaSvrからネット接続許可
Internet<=>SmaSvr
ネット側から接続許可・SmaSvrからネット接続許可
メリット インターネット接続が不要
物理的にインターネットとは接続されないのでネットに対する安全性は高い
クラウドや上位サーバーへ接続してデータを受け渡せる
必要なときのみの接続ができる。
外部から開始される接続はすべて遮断するので安全性が高い。
(通常のPCレベル)
インターネットから接続できるので、SmaSvrを外部に公開できる。
外部からのネットを通してリモート制御やアップデートを行うことができる。
デメリット アプリケーションやデータを頻繁に更新する用途に向かない   インターネットに接続する機器としての考慮や保守が必要
ユーザーコントロール ユーザー実行用に起動/切断/設定等を提供
メンテナンス ローカルにてUSBメモリによるファイル転送など 配信サーバから更新プログラムを定期的に受信するアップデート方法
*ネット経由でのアップデート等はお客様による準備が必要です。
*FTPなど一部ポートをユーザー権限で開くことは可能
インターネット側からのFTP、SSHなどによるアクセス
主な用途例 受付、順番待ち番号発券機、待ち時間表示
案内、情報発信、店内オーダー受付
レジ・POS、各種入力端末
KIOSK
 
専用機として閉じた運用に適します。 収集されたデータをサーバにアップするなど。 従来のネット系アプリで周辺機器を伴う動作に適します。

※開発者向けに、別途制御方法等のご準備がございます。

 

SmaSvrの実現について

SmaSvrはPCハードウェアのLinux OS上に、オープンソースなどを用いたサーバやスマートデバイス接続構造を構築しています。
基本OSとして、Windows Home Server(WHS2)での構築も行いましたが、コストやオープンソースの入手性などからLinux版を標準としました。

運用においては、小型で連続運転できるファンレスコントローラやPOSに組み込むことで、PCやOSの存在をユーザーに意識させにくい運用ができます。
これは、現在の多くの地デジテレビやレコーダ、NASなど、ネットワークに接続可能なデジタル家電の内部で隠れたLinuxが動作している状態と同じです。

SmaSvrで動作するアプリケーションプログラムはお客様[開発会社様]にてご準備いただく必要がございます。

テクノベインズでは、SmaSvrの動作環境を提供いたします。

SmaSvrの小規模案件への対応としてA5サイズの小型ファンレスPC UEN-D525をコントローラBOXとして、SmaSvrをプリインストールした状態での提供を行います。
この場合の通常納期は、予約生産制で、リードタイムはご注文・ご入金後約2か月となっています。
開発用として、少量ですが弊社在庫もご用意しております。 数量が限られますので、1案件1台までのご提供とさせていただきます。

また、大口案件対応としまして、お客様環境へのSmaSvrを構築する提供や、コンサルタントなど対応させていただきます。

お問い合わせは、テクノベインズ 営業部まで sales@technoveins.co.jp  電話:03-3832-7460

 

Micro SmaSvrについて

Micro SmaSvrの専用ページはこちらです
スマートフォンから らくらくチケット印刷 Micro SmaSvr用アプリケーション 「スマサバ・プリント」専用ページはこちらです。

SmaSvrは、周辺機器のアクセスが行えるHttpサーバをローカル環境に配置することと、スマートデバイスなどからのアクセスに対応することが基本となっています。
テクノベインズではSmaSvrのほか、SmaSvrの機能を限定して、小型アダプタにプログラムを焼きこんだ Micro SmaSvr(マイクロスマサバ)を開発中(2012/05)です。

Micro SmaSvrで用いる小型アダプタには、現在弊社で取り扱っている ネットワークアダプタ Tibboを用い、これにMicro SmaSvrの概念に基づいた専用のソフトウェアを書き込んだ製品です。
Micro SmaSvrでもSmaSvrと同様に、アプリはSmaSvr側に持っていますので、iPhoneやiPad, iPod Touchなどほとんどのスマート端末からブラウザを立ち上げることですぐに利用ができます。

ネットワークアダプタ Tibbo は、LANポートとシリアルポートをそれぞれ1組持っており、内部のフラッシュROMにプログラムを書き込むことが出来ます。
通常販売時はシリアルデバイスサーバのプログラムが入っているのですが、これを専用のアプリに代えることができます。
機能限定ではありますが、プログラムを作成することでHttpサーバとしての機能を持つことができます。
またHTTPページのサーバーインクルードと連動して、シリアルポートを制御するプログラムを同時に作成することができます。
これにより、iPhoneやiPadなどのブラウザ用のWebアプリを作成することで、表示や制御を行うことができます。

スマートデバイスとの接続についてはWi-Fiでの接続を用いますが、Micro SmaSvrでは無線接続機能を外部の装置にゆだねます。
無線LAN接続はTibboと接続するAP(アクセスポイント)を使用することで無線通信を行います。
すでにWi-Fiが提供されているLAN環境において、直接Tibboをネットワークに接続することで既存のAPを利用することもできます。

ラベルプリンタやレシートプリンタなどシリアルポート接続の機器は、Micro SmaSvrで書き込んだアプリを使用してコントロールすることができます。
Micro SmaSvrで行える機能としては、比較的単純で固定(プログラムを書き込む必要)であることと、SmaSvrに比べると実行速度は遅くなります。

小型・低価格でスマートデバイスのアプリとして周辺機器を用いたシステムに利用できます。

Micro SmaSvrの利用例

レシートプリンタやラベルプリンタと接続して - 順番待ち番号、到着時間、商品引き換え札 などのチケットや番号札などのリアルタイム印刷

  • セールなどの開店前に配布する引き換え札
  • 受付時間と番号札
  • 窓口番号が印刷された案内札
  • 人数限定の整理札
  • 食券、引換券、受取票

数字表示機(LED841)を接続して

バーコードスキャナを接続して

テクノベインズでは、Micro SmaSvrを用いた専用アプリの開発もお受けしております。 お問い合わせください。

 


参考技術情報

 

スマートフォンは、スマートホン, スマホ, Android, Android端末, Android携帯, アンドロイド, 携帯小型情報端末など呼ばれる場合もあります。

iPhone®, iPad®, iPod touch®, Xcode®, Objective-C®, iTunes Store® はApple Inc.の商標です。

本ページの記載事項は、予告無く変更されることがあります。また記載されているメーカ公表の性能参考値は工場出荷時の代表的な値または設計時の値をあらわすもので、製品個々の性能を保証するものではありません。

Last Update : 2017/05/10